「ある会社顧問(防衛省元将官)の独り言」
 第1回 ホウレンソウ

堀口 紀博

 わが社を含むどんな組織でも、上司は「ホウレンソウ」が十分で無いとか、部下は何も言つてこないとか不満を持っています。何故でしょう。上司は部下が悪いと考えます。でも部下は報告なんてしたくないものです。我が子から報告されてます?したくないものをさせるわけです、作戦が要ります。
 「笑顔作戦」自分の最高の笑顔で部下に接しましょう。怖い顔をしていたら、話せません。最高の笑顔を鏡で確認しましょう。
 「誉め誉め作戦」報告に来たら、「やあ、良く分った、いい報告だ、たいしたものだ。君はさすがだね」と誉める。
 「忍耐作戦」部下の報告はその一部を聞けば、経験豊富な上司は直ぐに全て了解出来ます。そこで話を半分も聞かず、返答してしまいます。ここで辛抱です、忍耐です、黙って最後まで聞いてやる事です。
次に、報告がないと言いますが、報告は「作用と反作用」です。命令(作用)があれば、報告(反作用)はあります。「命令は一点の疑義も無い」様に命じます。報告には「事前報告、中間報告、事後報告」「定型報告J「文書報告、国頭報告、電話報告、メール報告」「詳細報告、概要報告」「定時報告、臨時報告、緊急報告」等があります。内容はlH5Wで。更に、事実のみを報告させる事です。憶測、希望を交えた「だろう」「よかろう」の報告は要注意です。しなければいけない報告としなくても良い報告を峻別できる部下は極めて優秀な部下です。それを育てるのが指揮官の使命です。
 連絡は「横への繋がり」です。組織として共通の目的目標があり、共通の思い、認識を持っていれば、連絡しなければいけない相手、内容は全員が分かり合えるものです。連絡の取れている組織は大きな声が聞こえ、笑顔が絶えない組織、職場です。そんな風通しの良い組織を貴方は作っていますか?
 相談は誰にしますか?お金儲けの相談を貧乏人にしますか。相談は信頼している人、頼りになる人にするものです。信頼されていなければ誰も相談なんかしません。信頼される上司になるために常に自分を高めるように勉強をしなければいけません。中々出来ませんが。
 「ホウレンソウJは大事だからと部下に一方的に求める前に、上司は会社の目的、日標を明確に示し、部下が向かうべき方向、勢力を考え、実行させなければいけません。組織の精強性は一に貴方に懸かっています。
 1頭のライオンに指揮された羊99匹は、 1匹の羊に指揮された99頭のライオンよりも精強だそうです。但し2頭のライオンに指揮された98頭のライオンの部隊は一番ダメらしいです。
(了)