「ある会社顧問(防衛省元将官)の独り言」
 第13回 組織論(宣戦布告なき戦闘と婚活論)

堀口 紀博

 ある日突然大砲の弾が領土と財産と国民を襲ったら、戦争です。北朝鮮による砲爆撃は、宣戦布告なき戦闘、休戦状態の一方的な破棄、不意打ちです。韓国が打ち返し、それで終わりではありません。マスコミでは、兵士も国民の一人であるのに、住民の死亡のみを大変だと報道しているのは「変な」ことです。
 「右の頬を打たれたら左の頬を差し出せ」はキリストですが、国際紛争は右の頬を打たれたならば、間髪を入れずに相手の右の頬を思い切り打ちのめし、全面対決も覚悟しなければいけません。国対国、会社対会社等において、ナメラレテは絶対にいけません。やられたら、それ以上にやり返すのが国際社会の常識、冷厳な事実です。黙っていると他国まで輪をかけてナメテきます。水に落ちた犬は、誰も助けず、さらに深い所に沈められるのが国際常識と言えます。
 日本の憲法では国際紛争を武力により解決しないとし、それを頑なに守っています。北方領土、竹島、尖閣諸島の問題は、近隣諸国が自国の平和を武力で担保しようとする国家である証明であり、今回の事案はその事実を日本人に明確に知らせました。平和は武力により裏打ちされなければ有効になりません。
 このような事案が起こったとき、国家の指揮官は、日本のとるべき方向、処置を明確に国民に示さないといけません。経験も無く、経綸も無く、志も無い指揮官は困ったもので国民の最大の不幸です。
 組織では指揮官は絶対の存在です。組織は目的目標を持ちます、無い組織はあり得ません。二人以上になれば、組織となり指揮官が必要になります。指揮官は明確な目的目標を示し、それに向う具体的方策を立て、実行させます。船頭は一人、船頭多くして山に登ってはいけません。指揮官とは意思決定者です。
 組織論から近頃流行の婚活を見ればどうでしょう。男と女が組織を作るのが結婚と考えられます。その組織では互いが二人の目的目標を明確にし、共にその実現に向かい、行動する。目的目標を示さず、何となく出来た組織は何となく壊れるものです。生活の為、生きる為、一人口は食えないが二人口は食えるから結婚だと言う時代ではありません。時代は変り、男性と女性の目指すところを明確にしなければ、両性の合意は得られず二人の納得した組織化は出来ないでしょう。経済的自立は個の自立ということであり、経済的に自立した個の組織化はとても難しいものです。三高(高学歴、高収入、高身長)を条件とすれば、組織を作るのではなく就職と同じになります。現代は既存の考えしかない男性にとっては住み難い、困難な時代になっているのかもしれません。
 婚活が必要な人は、組織論を考え、二人の目的目標、人生の目標を打ち立て、同士となる人を募らなければいけないと思いますが。如何かな?

(続く)