「ある会社顧問(防衛省元将官)の独り言」
 第49回 挑戦

堀口 紀博

 皆さんは今の状況に満足しているでしょうか、人は普通の状況にいると、何の疑問を抱かずにこのまま続いていくと思っています。
 誰しも、今日と昨日が同じで、昨日の続きが今日になり、今日の続きが明日になることが当たり前の事と考えます。

 しかし、宇宙の中の太陽系を考えると、太陽の三次元「多次元?」の位置は常に変化しています。また、地球は太陽の周りを公転し、更に地球は自転しています。昨日と今日では地球は同じ状態ではありません。

 人間は動かない姿勢を中々取れません。「不動の姿勢」をとれるかといえば難しいものです。目を塞いでしまえば、ぐらぐらと体は動きます。生きている人間は心臓が動いているから常に内部から振動しています。

 地球も動き、人間も動いています。時間の流れの中で我々を取り巻く社会情勢も刻一刻変化し続けています。
 現在・過去・未来は時間的には繋がっています。生起したこと、今あることは理解可能ですが、今後起こることは未知の世界です。

 予測不能の一例が地震です。「阪神淡路大震災」は何千年に一度と言われましたが、その後「新潟地震」「3.11」「熊本地震」と、この20年程の間に何千年に一度しか無いと言われていた大震災が4度もありました。
 地震予知が出来ると科学者は多額の予算を使っていますが、地震予知などは出来ないと言う前提で研究している、と言ってほしいものです。

 世界の情勢もドラスチックに変化しています。アメリカ大統領選挙では泡沫候補と見られていたトランプ氏が共和党の候補に選ばれ、大統領になるかも知れないと報道されています。日本では、参議院議員選挙(衆参同日選かも?)の結果で安倍総理一強体制に変化が起こるかもしれません。

 昨日と今日は明らかに異なっています。時間と共に、自分自身の個人的な環境、家族関係、仕事環境、自分自身の健康状況も変化していきます。
 以上から、地球の位置も世界情勢も日本の状況も個人生活も時間とともに変わっていくことが理解できるでしょう。
 現在の状況は一瞬だけ存在するものです。一瞬の状況に安住することはできません。現状が自分にとって心地よいものであっても、不動のものではなく、常に全ての次元が変化しているという認識が必要です。

 変化が常態であるから次の変化に対応できるような対策が必要になります。現状打破とは今の状況が一瞬の安定状況であるという認識の下、次の変化に適応できるよう行動することです。 これを「挑戦」と呼ぶことができます。歴史を見ると人間は常に挑戦し続けています。

 我が社に於いても、会長・社長から常に「挑戦」が要望されています。
 現状の好況に満足することなく、それぞれの職域において、何を、どの様に変えることができるのか?
 ギァンブルではなく可能性を追求し、「各個人一人一人」が自分の頭で考え抜き、行動し、売れる商品を開発・販売することが、 我らの挑戦と信じています。

(続く)