山下塾

山下 輝男

武力攻撃災害への対処 その2

 その2においては、スライドにお示ししている事項を説明します。
 NBCまた最近ではNBCRとも称される被害については地下鉄サリン事件やイラン・イラク戦争の事例に見るように悲惨なものである。これらはテロの攻撃手段としても使われる可能性も高く警戒を要する。
核、化学兵器、生物兵器攻撃の何れに際しても、専門部隊や機関の活動に寄らざるを得ない。
生物財も化学剤も原因物質の特定が困難である。また、汚染地域の拡大を如何に防止するかが重要である。
 NBC夫々の場合の措置事項はスライドの通りである。重要なことは、住民を如何に避難退避させるか、汚染地域に立ち入らせないか、被害を受けた住民を如何に迅速に救助するかであろう。これらの措置について次に見てみよう。
 第二回講座で、区域設定による災害予防・被害局限について示したけれども、立入制限区域や警戒区域が設定され、市町村長等から退避の指示が発令される。
 共通的措置事項として、消火活動や救助・救急活動における消防、警察、地方公共団体の措置事項が規定されている。
 武力攻撃事態特にNBC攻撃特に生物剤による攻撃の場合には、当初はそれが敵の攻撃によるものなのかどうかが不明であり、一般の感染症と誤診する可能性もあり、誠に厄介である。
従って、最悪の事態を想定した対処を行う必要があろう。
然しながら、未知の生物剤が使用され、大量に患者が発生した場合などの最悪のケースを考えると心もとない限りではある。
 生活関連施設等の安全確保やNBC攻撃災害対処については、多くの解決すべき課題があるようだ。
人材の育成、対処専門部隊の創設・拡充、対処資器材等の研究・整備、関係機関の相互連携等時間はかかるが、脅威は待ってはくれない。
さて、次回第6回講座のテーマは「国民の協力」です。防災や国民保護に国民として如何に係るか、如何にして己の身を守るか等について説明したい。