山下塾第2弾

山下 輝男

第7回講座 大震災以外の危機管理上の論点(1)最近の動向、事例研究1~6

 今週と次週の二回にわたり、大震災以外の事件・事故等の事例を取り上げて危機管理上の論点を整理してみましょう。
今回取り上げる事例はスライドの通りですが、まず紹介する全ての事例を次のスライドでお示しします。
 
 他にも色々とあるのでしょうが、これらの12の事例を通じて危機感が如何なるものか、何が課題なのかを解って頂ければ幸甚です。
 
 先ず、最初に危機管理を巡る最近の動向を簡単に見ておきましょう。どうでしょうか?
成程さもありなんと納得されるのではないかと思います。

  8項を見て頂きたいのですが、本年1月JR福知山線脱線事故の地裁での判決がありました。
無罪とはなりましたが、個人を罪に問うのではハードルも高く、法人罰を設けようという動きもあります。
 
 第一番目に取り上げたのは、スノーブランドで有名な雪印乳業集団中毒事件です。
状況の推移はスライドの通りです。対応の鈍さにお気づきでしょうか?
 
 危機管理上の論点はスライドの通りです。対応の鈍さもそうですが、⑤にある通り、5年前の事件の反省がないようですね。
 
 一時期、偽装事案が頻発しておりましたが、その対応の一例として雪印食品の牛肉偽装事件を取り上げてみました。
内部告発が、発端ですが、これ以降も内部告発が事件発覚の発端となる事例が起きており、内部告発にどう対応するか、企業は頭を悩ましているのではないかと思います。

  内部告発をされないような企業統治が為されるべきでしょう。個人的には内部告発には異論がありますが、内部告発者を保護しないと企業は何をするか解らないという性悪説があるのでしょう。
純粋な動機からの内部告発には是とすべき面も無きにしも非ずではありますが・・
 
 危機管理上余りにも有名なこの事件への会社の対応については御承知な方も多いのではないかと思いますが、事件の概要をスライドで確認しておきましょう。
 
続きです。
 
 危機管理上の論点はスライドの通りです。社長の果断なる決断が際立ちます。
一時的な減益はあったものの、結果的に顧客の信用及び信頼を回復することが出来、株価も上がって増益に転じました。

 同様の事案が米国でもありましたので、それを紹介しましょう。

 

 参天製薬は多分この事案を充分に研究していたのではないでしょうか? 事例研究の必要性を感じます。
 
 さる製紙メーカーの決断の事例をお示しします。新入社員の意欲的な提案、それを取り上げる役員の見識に敬服します。
この様な企業風土こそ求められる文化なのでしょう。
 
 最近、企業の危機管理として注目されているのが、BCP事業継続計画です。
東日本大震災において中小企業がBCPを持っていなかったので、事業再開にかなり支障を来したようです。

  先日の新聞にはBCP計画を策定した企業の企業保険料を割引することにしたと報じられていましたが、これでBCP策定に弾みがつくのでしょうか?
それとも喉元過ぎれば熱さ忘れるのでしょうか?