山下塾第2弾

山下 輝男

第8回講座 大震災以外の危機管理上の論点(2)事例研究7~12

 今回は、スライドにお示ししている事例を紹介しましょう。
 
 この落盤事故も皆さんのご記憶に生々しいのではないでしょうか?奇跡は起きるべくして起きたとも言えます。
 
 マスコミ報道を丹念に読んでみるとスライドにあるようなことが言えます。国家の救出に対する強い意志が特に印象に残りました。細部については小生がJBpressに寄稿しました論考を読んで頂きたいと思います。
 
 この事件を思い出されましたか?
 
 トップの責任転嫁姿勢は見苦しいですね。
 
 トップの果断な決断が求められています。そういう観点ではスライドにあるような事例があります。
 
 福島第一原発の危機管理でも説明しましたが、初動対処、初期対応は特に重要です。甘く見すぎたようですね。
 企業統治が厳しく問われ始めています。消費者や国民の厳しい目が企業文化に向けられています。また不正は必ず露見するものであることを認識すべきでしょう。正直こそ最善の企業統治なのでしょう。
 つい最近も東証のシステムがダウンしましたが、反省があったのでしょうか?
 米国の大停電も話題になりました。日本では起きないと専門家は云っているようですが、起きないと言っていた原発事故が起きたのですから、大停電が起きないという保証はありません。事件や事故或いはテロによって大停電が起きる可能性を考慮しておくべきでしょう。

 衝撃的な映像を覚えておられるでしょうか?この事故も危機管理上の重要な論点を蔵しています。
 技術者の良心とは何ぞやという命題があります。職を賭してでも要求すべきは要求すべきなのかもしれません。
 また、中止というか止めるというかそういう決断が厳しいものです、なかなか出来ないものです。相当の予算と時間をかけて準備したものであればあるほど簡単には中止したくないのです。その結果重大な事故が起きたということがあり得ます。
 

 危機管理以前の問題と云えば言えるのでしょうが、危機管理に携わる者はよく観察しなければなりませんね。JCO事故はそれを如実に示しています。先ず事件の概要です。

 

 論点を見て下さい。この様な事があり得るのですね。安全性を重視する者は敬遠されるような企業風土があったと指摘されています。