山下塾第3弾

山下 輝男

第7回 第1部:地域の防犯

 第7回講座の内容はスライドの通りです。防犯まちづくりの実践事例を紹介しますので、これを参考にして夫々の街の特性に応じた方法を見つけて頂きたいものです。

 

 先ず、防犯まちづくりの基本的事項です。取組のスタンス及び進め方はスライドの通りです。細部説明の必要はないでしょう。
 基本的事項の第3は、地域のネットワークづくりであると云われています。志ある同憂のグループは多々存在する筈ですが、それらが大同団結というか協力関係を構築して大きなうねりにする必要があり、それが社会を変革することになる筈です。例えは悪いですが塵も積もれば山となる筈です。
 活動計画策定については定型はありませんが、状況を分析し、何をすべきかを明確にすることが肝要です。P-D-C-Aサイクルにより計画を逐次にバージョンアップすることが必要です。
 実践事例をまとめて紹介してある資料から引用しておりますが、その根拠資料を示しています。
 最もポピュラーで必要度も高く、且つ誰しも参加できる活動と云えば、防犯パトロール・子供見守り活動でしょう。ながら活動は皆さんも良く見かけられるでしょう。
 誰かが居るということだけで十分な抑止効果はあるのです。
 防犯活動は住民だけでなく、広く賛同者を募って行う事が必要です。地域の事業者も地域企業住民として活動をしている事例があります。企業が企業市民としての意識をもって地域活動に関与してくれることは非常に価値あることであると思います。
 割れ窓理論で明らかなように、環境劣悪な地域は犯罪発生の可能性が他の地域よりも高まります。そういう意味において街の環境美化を促進することは犯罪抑止のために重要です。色々な地域でスライドにあるような活動を行っております。
 文言でお示しすればスライドの通りです。
 暗がりがあったり人の目が届かない死角があれば、矢張り犯罪発生の可能性がありますので、そのような暗がりや死角をなくす努力が行われています。
 最近では防犯カメラが犯人逮捕に結びつくケースが増えております。それだけ、カメラが増設されたということでしょう。防犯カメラは補完手段ですが、段々と主要な手段となりつつあるようです。
 良い地域環境は、犯罪抑止に効果がありますので、スライドにお示しするように道路、公園或いは駐車場等の環境改善のための取り組みが推進されています。
 アダプト制度の導入が進んでいます。アダプト制度とは、行政が、特定の公共財(道路、公園、河川など)について、市民や民間業者と定期的に美化活動を行うよう契約する制度のことです。美化活動を行う主体は、地域住民などのボランティアが多く、行政はそれらの活動に対し一定の支援を行うという形式が多いですね。
 因みに、「Adopt」とは、英語で「養子縁組をする」といった意味合いがあり、公共財を地域で引き受けるといった意味合いの制度です。
 公共的空間に対しては、アダプト制度の適用は出来ても私有地は適用できません。管理者の適切な管理を促すのが第一でしょうが、それだけでは不十分で、地域住民によるパトロール等が行われています。
 今冬の豪雪により空家の雪下ろしが問題となっていましたが、空き家条例を策定して、管理者に空き家の適正な管理を義務付け、撤去規定をも盛り込んだ条例が策定され始めています。建築基準法は、著しく危険な建物の撤去を所有者に命令できるが具体的な手続きの規定はない。
 地域防犯活動と言ってもそれほど難しいことではありません。市民一人一人にできることが沢山あるのです。一歩を踏み出そうではありませんか。
 次回講座から「地域防災」について説明します。先ずは、地域防災に関する全般的事項についてです。