山下塾第3弾

山下 輝男

第8回 地域の安全・安心講座

 第8回講座から地域防災について説明致します。今回は、先ず、地域防災全般的事項について説明します。皆さん準備もしておられるかもしれませんが、非常持出品についても説明します。

 

 地域防災において説明する内容は、スライドの通りです。今回が地域防災の概念や重要性です。次回以降「自助」そして「共助」、最後に国民として行政機関等に如何に協力し連携するかを考えることとします。
 中央防災会議が首都直下地震の切迫性を公表しました。去る1月24日には、東京大学地震研究所が4年以内に70%の確率で発生すると発表し、国民の間でも関心が高まりつつあります。2月4日には、従来の首都直下地震の想定をも見直し、M8級をも検討すると発表しました。東日本大震災の教訓でもありますが、想定し得る最大級の脅威に備えようとしております。
 更に3月7日、文科省の研究グループは都や神奈川県の都心部を中心に強い揺れが広がる分布図を公表しました。6強の地域が拡大し、震度7の発生も指摘されています。
 「地域防災」と云えば、誰しも「地域防災計画」を思いつかれるでしょうが、これは地方自治体が法律に基づき策定する防災の計画であり、どちらかというと行政機関が行う災害対応の準備と実施の計画との側面があり、これから述べる地域防災とやや趣が異なる。
 本講座で考慮している地域防災とは住民や地域共同体が行う防災対応と地方自治体等と住民の協働によるトータル的な防災という位置づけである。
 防災の基本は何かと問われれば、私は、スライドの通りであると答えるのを常としている。自助と共助と公助があり、それらが総合的・組織的に運用されてこそ、防災の実効性が高まる。3助の総合力が防災の基本である。
 防災における自助共助公助の果たす役割や重要性等については、スライドにある通り7:2:1と言われています。公助に期待するところ大ではあっても、現実的には被害の範囲の広大さや多種多様性緊急性等を考慮すれば、公助には限界があると云わねばなりません。それをカバーするのが自助であり共助であり、そのことによって公助がより重要な正面に対してその力を集中できるのです。更に自助共助を強調し、それを国民運動とする必要があるでしょう。そういう観点からは今一というのが実感なのですが、皆さんは如何でしょうか?
 非常持出品については、色々と流布されていますが、その基本的な考え方はスライドの通りです。この基本的な考え方に基づいて夫々の特性に応じた準備をする必要があるでしょう。
 非常持出品の一例を示しています。これは消防庁のHPに掲載されているものです。
 二次持出品をも準備しておくべきだとの論もあります。自宅に所要の備蓄をしてことも必要でしょう。予想される被害を考慮してどの程度の物をどれぐらい準備すべきかを考えてみましょう。チェックリストを作っておくとベターであると云われています。家族で何を準備すべきかを議論することも重要です。
 次回はスライドの通りの講座と致します。