山下塾第3弾

山下 輝男

第1回 地域の防犯1

 理事の山下輝男です。今月から山下塾第3弾として「地域の安全・安心講座」を開設致します。本講座は、NPO法人パトロールランナーズのために開設したものですが、当JPSNを御愛顧頂いている方にも参考になるものがあるのではとのことで、ほぼ同様のものを実施するものです。

本講座が、自分と自分達の町や地域を守るための一助になれば幸いであります。毎月一回を基準に講座を実施していきたいと考えております。

 さて、第1回の講座の内容はスライドにお示ししている通りです。
第一部は「地域の防犯」を取り上げたいと思います。
「地域防犯」における市民の果たすべき役割や活動要領をメインとする関係上、本講座の対象とする犯罪を明らかにする必要があるでしょう。

市民の手に余る犯罪までをも対象にする必要は毛頭ないでしょう。
そのような犯罪の状況や国民の意識を明らかにした後、日本が国家として治安維持の或いは再生のために如何なる施策を行っているかを概観したいと思います。

説明項目はスライドの通りです。

 当講座の目的上、対象とする犯罪は私共の身近に起きるものを対象として考えることが妥当でしょう。
これ等の犯罪の抑止・未然防止や軽減化あるいは減少化に、私共市民が如何に寄与していくのかが正に問われている訳です。

スライドにあるような犯罪は頻発しておりますし、これらの犯罪が減少し、或いは抑止されるならば更に住み良い社会になることでしょう。
皆さんも皆さんが住んでいる地域の犯罪の特色を調査してみたら如何でしょうか?
まず地域を知ることから始めるべきでしょう。やや先走り過ぎました。  
 我国の刑法犯の認知件数の状況はスライドにお示ししている通りであります。
減少傾向にあるものの、依然として高い水準を維持しており、且つ今までにないような犯罪も多発しております。  
 VG6のような犯罪多発に対し、国民は如何なる認識を持っているかをお示ししたのがこのスライドです。
日本は、世界一安全な国との自らも信じ世界からもそのように高い評価を受けていたはずですが、いつの間にかこのような状況になってしまいました。「安全神話は崩壊した。」のではないかと国民は危惧しております。

また、社会環境の変化が犯罪の多発に影響を与えている面もあります。
地域における防犯力が低下しつつあるのではないかと恐れますが、如何でしょうか?
  
 さて、このような刑法犯の発生状況や国民の治安に対する懸念を払拭して安全・安心な地域や日本を再生するために平成15年犯罪対策閣僚会議が開かれ、5年間の施策を網羅した行動計画を策定しました。

更にその結果を踏まえ、且つ新たな情勢にも対応すべく、平成20年12月に新たな行動計画を作成しました。
現在その行動計画の半ばに差し掛かっているという訳です。
以下それについて概観しましょう。
   
 行動計画の目的である「真の治安再生」のための基本理念をスライドにお示ししております。
①②項は正に私共市民が主体的役割を果たすことが期待もされていることを示しています。
それは、私共地域住民の責務でもあるものと確信します。
 この基本理念に基づく行動計画の7つの重点課題はスライドの通りです。
3項以下は私共の行動・活動には直接的に関連するものではありません。
1項の身近な犯罪に強い社会の実現こそが私共にとって重要であると思います。
それでは犯罪に強い社会の構築についてもう少し具体的に説明しましょう。
 身近な犯罪に強い社会構築の達成すべき目標はスライドの通りです。
正に地域コミュニティの再生による犯罪抑止こそが目標であります。
 前述の目標を達成するための具体的に推進すべき施策が7項列挙されておりますが、本講座に関連する施策はスライドの通りです。
具体的には、①的確な犯罪情報・地域犯罪情報の提供 ②官民協働による犯罪の発生しにくいまちづくりの推進 等が述べられています。  
 国としても、現状に手を拱いている訳ではなく、現状を改善すべく努力しているのです。
真の治安の再生は、国のみではなく、国から県や市町村或いは関係機関そして国民のレベルまでに至る極めて幅広い取り組みであると思います。

次回は政府の行動計画を受けた県や市町村の計画を概観します。配信時期は、○○を予定します。