山下塾第3弾

山下 輝男

第13回 地域の安全・安心講座

 本講座もいよいよ最終回となりました。今回はコラボレーションについて考えてみたいと思います。コラボレーション(英: collaboration)は、共に働く、協力するとの意味です。しばしばコラボと略されます。協働と漢字では書かれることが多いようです。
 行政と市民が協力し合ってこそ、防災の実を挙げることができるのではないでしょうか?本講座もいよいよ最終回となりました。今回はコラボレーションについて考えてみたいと思います。コラボレーション(英: collaboration)は、共に働く、協力するとの意味です。しばしばコラボと略されます。協働と漢字では書かれることが多いようです。
 行政と市民が協力し合ってこそ、防災の実を挙げることができるのではないでしょうか?

 

 先ず、協働の必要性ですが、御承知のように大規模災害になればなるほど被災地は広域となり被害は甚大となり膨大な救助力を必要とするでしょう。然しながら、現実の救助力は極めて限定的です。また、必要な救助力を緊要な時期と場所に投入するためにも市民自らが出来ることは市民自らが行うべきであり、市民として協力すべきでしょう。
 自らの命は自らが守り、地域で協力し、そして行政とも協力することによって大規模災害に有効に対処できるものと思います。自助や共助は逐次に施策され意識も高まり逐次に進展していますが、コラボの分野これからであると思います。
 行政と市民がコラボし得る場面を列挙してみましょう。本スライドと次のスライドでそれらをお示しします。
 対策本部等の支援というのは、理解に苦しむのかもしれませんが、夫々のレベルに設置される対策本部の業務は広範複雑多岐膨大且つ大半の要員は未経験であり昼夜の別なく勤務しなければなりません。従って、それらにある程度習熟している者をして支援させることが出来れば非常に効率的ですね。
 避難誘導についても住民の支援なくしては実効性が上がりません。防災行政無線等による警報や避難指示等が全ての住民に徹底できるはずがありませんし、情報弱者も居ります。きめ細かく周知徹底するには住民の支援が欠かせません。行政と住民(共助組織を含み)の連携が重要です。
 避難所の管理運営についても避難住民のみではなく、一般市民の支援が必要です。救援物資の管理についても市民の協力が必要です。
 阪神淡路大震災時の経験ですが、行方不明者の捜索においては自衛隊や警察消防に対して住民側が行方不明者に対するきめ細かい情報を提供することにより効果的な捜索が出来るのです。
 幾つかの場面についてやや具体的に説明しましょう。警報等の伝達要領はスライドの通りです。先般の北朝鮮の人工衛星と称するミサイルの打ち上げに際してJ―ALERTが活用されましたが、事前の点検では問題もあったようです。
最近では、エリアメールの活用がかなり推奨もされ、適用地域も広くなっております。
 住民としてはどのようなことに心掛けるべきでしょうか?情報弱者に対する適切な処置を確立することも重要ですし、何よりも隣近所声を掛け合って情報を共有しましょう。
 避難所の開設・運営等に関する現状はスライドの通りです。管理運営は当初は行政は施設管理者が主体とならざるを得ませんが、逐次に避難住民自らが管理運営を行うようになるべきでしょう。
 避難所の管理運営の業務は、スライドに示している通り広範多岐にわたります。避難所運営マニュアルが整備されつつありますのでそれらを参考にして、夫々の避難所の特性に応じた管理運営がなされるように努力しましょう。
 地域防災上の喫緊の課題は何と言っても、災害時要援護者対策でしょう。枠組みはスライドの通りになっています。住民の協力が不可欠です。
 市町村という住民に最も近いレベルではスライドの通りに取り組むことが求められています。
 個別計画が、要援護者個々に関する具体的な支援計画です。
 その計画策定の現状に関する新聞記事を紹介します。何とも寂しい限りです。個人情報保護法との関連及び住民の積極的な協力がないからでしょう?名簿の整理はある程度できるとしても具体的な支援計画としてブレークダウンするにはまだまだ時間が掛かるのかも知れません。間に合わなかったという事態にはなりたくないですね。
 今般の東日本大震災においても、各地にボランティアセンターが設立され、多くのボランティアを受け入れました。ボラセンの基本的な事項はスライドの通りです。
 ボラセンの運営には相応のスタッフが必要です。ここに市民が協力できる場面があるのです。望ましき条件としてはスライドの通りですが、マニュアルもありますので、誰でも対応出来る筈です。地域を良く知っている者がどうしても必要です。社協等に登録してみましょう。
 児童生徒の避難についても気になります。特に石巻大川小学校の例があったからかもしれません。住民の協力できる分野があるかもしれません。先生方の手に余る部分を住民が支援したらどうでしょうか?
 長期間にわたり連載して参りましたが、読者諸氏が本講座から何かを感じ実践して頂ければ筆者としてこれに勝る喜びはありません。有難う御座いました。山下拝