山下塾第4弾

山下 輝男

第7回 我が国のテロ対策の現状と課題

第7回 講座

始めに
 今最も懸念されているサイバー攻撃・テロについてみてみましょう。
1 サイバー攻撃・テロ概観
 サイバー攻撃に関する最近の状況を確認します。

 

2 サイバー攻撃対処等
 サイバーテロについて、警察白書では、「コンピューター・ネットワークを通じて各国の国防・治安等をはじめとする各種分野のコンピューター・システムに侵入し、、データを破壊、改竄する等の手段で国家または社会の重要な基盤を機能不全に陥れるテロ行為」と規定している。
 先ず、政府の体制等についてみてみましょう。サイバー攻撃により、我が国の安全保障上の防衛や我が国の重要インフラの防護そして、経済的な基礎である重要な情報の防護のために政府としても重視して取り組んでいます。その状況を説明します。

 

3 サイバーセキュリティ戦略の変遷
 サイバー空間における対処については、当初は情報セキュリティ基本計画として、次いで、情報セキュリティ戦略として策定されましたが、今年6月にサイバーセキュリティ戦略として策定されました。これはサイバー空間における脅威の増大に伴いより対応を強化しようというものです。

 

4 サイバーセキュリティ戦略策定に至る経緯の概要
 2005年、情報セキュリティ政策会議が設置され、以来一次二次の情報セキュリテイ基本計画、国民を守る情報セキュリティ戦略が策定されてきたが、この推移を表で示せば次のスライドの通りである。

 

5 サイバーセキュリティ戦略の概要
 今年6月に策定されたサイバーセキュリティ戦略の概要は次のスライドの通りです。

 

6 重要インフラの情報セキュリティ対策について
 サイバーセキュリティ戦略において、現行「重要インフラの情報セキュリティ対策に係る第二次行動計画」を見直すこととしているが、現行第二次行動計画の概要は以下の通りである。

 

7軍事施設がサイバー攻撃を受けた事例
 最も安全に気を使うべき軍事施設も軍事的サイバー攻撃を受けております。

 

8 サイバー防衛隊について
 サイバーセキュリティ戦略で規定されている自衛隊のサイバー防衛隊の概要は以下の通りです。我が国のサイバー防衛の先導役になって貰いたいものですが、少々規模が小さ過ぎはしないかとの懸念を感じるのは小生のみでしょうか?一騎当千のサイバー戦士になって欲しいものです。

 

9 サイバー攻撃が安全保障上の重要な脅威であることは論を俟たないが、幾つか整理すべき点があると考えられる。
 日米サイバー協議が新設され、情報の共有、対応訓練、専門家育成、民間企業との連携強化などに取り組むこととされており、大いなる前進が期待できる。
 尚、参考までに防衛省のサイバー攻撃対処について説明します。

 

10 サイバー攻撃への対処態勢の充実・強化
 政府機関におけるサイバー攻撃認知・解析能力等の向上、インシデント発生時の対処態勢の充実・強化が必要である。
 政府は司令塔としてのNISCの強化、GSOC(政府機関・情報セキュリティ横断監視・即応調整チーム)の抜本的強化等を行うこととなっています。サイバー対処の実動対処の任にある警察においてはスライドのような態勢をとっています。

 

以上で、第7回講座を終了します。
次回は、大量輸送機関等のテロ対策等について検討しましょう。

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