山下塾第7弾 防災と三助

山下 輝男

第四回講座 共助について


初めに
 第四回講座では、共助について検討しましょう。


共助説明項目
 共助について、以下のスライドに示す項目について逐次説明します。






共助全般
 「共助」というのは、お互い助け合うという互助精神の発露であって、「自分達の街は自分達で守る」という行動です。隣人関係が希薄になりつつある現代社会ですが、そのような社会を一度見直して、未曽有の大災害等に対して、どうすればいいのか考えるべき時代になってきています。個人の力は小さくても、それらが集まった地域の力は無限の可能性を秘めているのではないでしょうか?
 防災における共助を通じて、我々が失ったものを回復したいものです。
 共助の重要性を例えば発災直後の人命救助で見てみましょう。自力脱出も多いのですが、近隣住民により救出された人の多いことにもいざという場合に助け合うことの重要性を示しているのではないでしょうか。






共助を担う組織や共助の具体的事項
 共助は個人個人が被災した人を助けるというよりも、ある程度の組織力を持って対応することがより効率的と言えるでしょう。そういう意味での組織としては、災害対策基本法に規定されている自主防災組織が中核なのでしょう。然しながら、近年の災害の頻発に伴い、災害救援における共助を目的とし、或いはそれらをも含んだ組織も増えつつあると云えます。
 互助・共助の具体的事項、期待したい事項は何でしょうか?これらの組織は云わば素人集団であって高度なことを期待できるわけではありません。云うならば、公的機関の手の届かないところを補う、被災者の身近にあって痒い所に手の届く存在として活動することが多いのではないでしょうか?





自主防災組織について
 自主防災組織についてまず基本・現状を押さえておきましょう。①~④は基本的事項です。組織率が思いのほか高いと云えると思いますが、その実態や如何に・・
 自主防災組織に期待されている事項はスライドのような事項ですね。これらをどの程度実施し得るのかは、個々の組織の実力により異なるのは当然なのでしょうが。





自主防災組織の課題等
 既にやや悲観的なコメントを述べましたが、自主防災組織の課題は何でしょうか?
 期待されるべき役割と実態と云いますか、現状との間には相当の乖離があると云うことが最大の課題でしょう。
 その背景はスライドに記したとおりです。育成の必要性、重要性は、度々指摘されながらも、なかなか期待通りに育っているとは言えないですね。
 しかしながら、その自主防災組織が実際に機能した例もあります。


 新潟県柏崎市北条地区(高齢者の割合は36%)では,平成16年の新潟県中越地震の被災経験をいかし,地区コミュニティ内の自主防災組織の強化,防災訓練の実施,要援護者リストづくりの充実などの防災体制の強化を図っており,平成19年7月に発生した新潟県中越沖地震の際には,被害状況の把握や必要な物資の調達などを迅速に行うことができたと言われている。(コラム 災害の経験を踏まえた地域コミュニティによる防災体制の強化(新潟県中越沖地震) http://www.bousai.go.jp/kaigirep/hakusho/h20/bousai2008/html/column/clm_1b_0josho_09.htm




課題解決の方向性
 自主防災組織の活性化を図るためには様々な方法が工夫されている。それを列挙すればスライドの通りである。特に⑤に記した事項が重要かなと考える。
 地域の予期される災害や地域住民の状況を踏まえた住民の関心事項の高い事項の解決を目指した取り組みが必要であり、そのことにより自主防災組織が活性化されるものと考える。「自主防災組織 好取り組み事例」で検索すれば、消防庁や各都道府県の関連記事が多数ヒットする。