山下塾第7弾 防災と三助

山下 輝男

第十二回講座 大規模災害と自衛隊


初めに
 第十二回講座では、大規模災害と自衛隊について考えます。大規模な災害が起きた場合には自衛隊に災害派遣が要請され、災害の規模に応じた部隊が派遣され、応急対策活動、人命の救助・被災民の救援活動を実施します。本講座では、自衛隊が行い災害派遣活動特に大規模な災害対応等についてみてみます。

説明する項目
 本講座で説明する項目はスライドの通りです。





自衛隊の災害派遣の特性・基本等
 初の災害派遣は警察予備隊当時の1951年(昭和26年)10月14日から15日にかけて九州地方に上陸した「ルース台風」後の救助活動である。普通科第11連隊(当時)の隊員延べ2700人が、時の内閣総理大臣吉田茂の命令により、同20日から26日にかけて山口県玖珂郡広瀬町(後の錦町→岩国市)への派遣である。
 爾来、最近では年平均544回程度となっている。その6割程度は急患空輸である。最近では東日本大震災災害派遣、御岳山噴火災害派遣、熊本地震災害派遣等がマスコミで話題となった。
 自衛隊にとって、災害派遣は主たる任務ではないが、非常に重要な任務でもある。
 その基本的事項は以下のスライドの通りである。
 詳細については、山下塾第1弾第10回講座を参照して頂きたい。本稿においては細部割愛する。
 http://www.jpsn.org/lecture/yama_vol1/385/





阪神淡路大震災の特色
 小生が東海北陸近畿中国四国の2府19県を統括する陸自中部方面監部の防衛部長を拝命している際に起きた阪神淡路大震災は小生の人生におけるエポックメーキング的な事案であったし、その後の自衛隊の大規模災害における活動要領等の基礎ともなった災害派遣であった。
 その特色は次のスライドの通りである。





東日本大震災災害派遣の特色
 東日本大震災における災害派遣も自衛隊にとっては、多くの教訓を得ることができた。その派遣の特色を列記すれば以下のスライドの通りである。





阪神淡路大震災を契機に変化した事項
 阪神淡路大震災は自衛隊の災害派遣にも極めて重大な変革を齎しました。
 多くのことを経験しましたが、その幾つかをスライドに示しています。一つ一つのことをお話すれば、相当な時間を要しますので、割愛させて頂きます。
 項目を見て、何かを感じて貰えれば望外の喜びです。



自衛隊の変革事項
 自衛隊の災害派遣態勢も見直しが行われましたし、法的整備も行われました。矢張り何かが起きないと改善されないようですね。残念ですが。それが事実です。







災害派遣などに備えた待機態勢
 初動対処態勢や情報収集態勢の見直しが行われたと申しましたが、防衛白書では以下のスライドのように記載されています。