山下塾第8弾 大災害と危機管理
(大災害から自己と組織を守る!)

山下 輝男

第4回講座 共助及び防災における国民の役割


初めに
 第4回講座では、共助及び防災における国民の役割について考えてみよう。地域におけるコミュニティ力が試される共助の重要性は云うまでもない。特に発災直後における人命救助段階における地域力が、ポイントだ。また、避難行動における災害弱者対応においても同じだ。

VG1 共助全般
 共助について説明するとすれば、スライドに示す内容を述べねば全体を俯瞰したとは言えない。3項以下5項までは他でも述べているので、本講座では割愛して意義重要性及び具体的事項を述べるのみに止めたい。





VG2 共助全般
 隣近所の交わり接触が希薄になった社会は災害対応力が弱いとみられている。隣のお宅がどういう状況なのかをよく承知している濃密な近隣関係を嫌う向きもあるが、この近所力がいざという場合に力を発揮する。
 御近所力には多々ある。最近では、企業もその一員としても活動する場合がある。





VG3 共助の重要性
 共助の重要性として、阪神淡路大震災時の人命救助についてみてみたい。データのとり方は種々あるが、発災直後における人命救助においては近隣住民の果たした役割が圧倒的であった。救援機関が到着するにはそれなりの時間がかかり、それまでの間手を拱いている訳にもいかない。
 避難所の管理運営支援にしても、見ず知らずの者に面倒を見て貰うよりも、知り合いの方が良いに決まっている。





VG4 共助を担う組織主体
 防災における共助を目的とした互助組織が自主防災組織であり、共助の主体であるのは事実だ。町内会もあれば、ボランティアも、民間企業ですら共助の一翼を担い、公共団体も同様である。最近では災害救援を目的とするNPO等も存在し、共助意識の高まりを感じる。喜ばしい限りである。





VG5 共助の具体的事項
 公的機関では、能力上対応できないか、きめ細かな対処が困難であるような、かといって個人ではとてもじゃないが対処し得ないような分野やジャンルで共助力が如何なく発揮されるようだ。その一例を示せば、スライドの通りである。出来ることを出来る範囲で力を出し合えば、思いのほか大きな力となる。
 特に災害弱者対応における共助力の発揮に期待する。警報伝達、避難誘導そして避難所での諸活動は肝要だ。
 ④項については、人命救助のために駆けつけた救援機関に対する情報提供を特に訴えたい。崩壊した家屋内に不明者がいる可能性があるのか、在るとすればどの部屋にいるのか等々の情報を提供して貰えれば、迅速な救助活動ができる可能性がある。
 或いは誰も居ないと云えるのであれば、無用な捜索をする必要なく、効率的な救助活動に益する。





VG6 防災における国民の役割
 前回講座及び今回講座で自助と共助について述べた。校的機関に対する所要の支援・協力も重要な役割である。自助、共助、そして公的機関との協働を通じて防災・減災を図り、事態の早期収拾を期す必要がある。この様な国民運動が展開されねばならない。
 自助:共助:公助=7:2:1とよく言われるが、何れにしても自助や共助が重要な事を強調していると理解すべきだろう。個人や地域が為すべき事項はまだまだある筈だし、これで良しということはなかろう。自助や共助が適切に為されることにより、公的機関による諸活動が効果的・効率的そして容易になる。





自助や共助の重要性を理解頂いたものと思う。
 次回講座では、水害、河川氾濫等を取り上げたい。最近は、異常気象新時代と云われるぐらいに特異な災害が頻発している。