第五十八話 マスコミの戦争責任とは

山下 輝男


 大東亜戦争の責任を日本の政治・軍事指導者や幕僚特に陸軍に問う声が大きい。一方、余り語られないのがマスメディアの責任だろう。それを管見する。情報源は、Wikipediaとnetであるので、涼として頂きたい。

1 マスメディアの戦争責任
 マスメディアが、国民に真実を報道することを怠ったり、対外強硬論を助長する報道を行うことにより、開戦に至ったり戦争の長期化を招くことに対する責任である。(Wikipedia)


2 マスメディアの制約
 新聞紙法で新聞は検閲の対象であり、軍や政府は記事差止命令や写真の不掲載等の措置を採ることができた。昭和6年の満州事変以後、正面から政府や軍を批判する記事の掲載が困難となった。


3 マスメディアの責任

 言論統制という面では被害者であったが、政府の外交政策を「弱腰」「軟弱外交」と糾弾し、対外強硬論を煽り、開戦を主張するなど国民をリードした。更には、大本営発表を検証しないまま(出来たか否は問題だが・・)過大な偏向報道をし、戦争の長期化を招く要因ともなった。また、戦争完遂や国策への協力を訴求する記事が多く掲載されるようになった。


4 戦争責任に関する事例や記事等
① 新聞社の戦争協力例として、「公募歌」がある。殆どの新聞社
② 多くの識者がマスメディアの責任を問うているが、それを全て列挙するのは本意ではないので、net上で出典が記載してあるものを示す。
・稲垣武 諸君(2003/7)、 ・稲垣武 朝日新聞血風録
・田原総一朗 日本はなぜ負ける戦争をしたのか 
・尾川正二 戦争虚構と真実 冷厳なる戦争論 ・半藤一利 昭和史の論点
・鳥海靖 諸君(2005/8) ・稲垣武 日本と中国 永遠の誤解
・朝日新聞社会部 言論の不自由 ・朝日OB 柴田鉄治 ダ・カーポ(2005/8)
・安田将三石橋孝太郎 朝日新聞の戦争責任・・ 
・猪瀬直樹 瀕死のジャーナリズム  ・櫻井よし子 諸君(2006/7)
・伊岡正巳 諸君(2006/7)  ・井沢元彦 朝日新聞の大研究
・中川八洋 大東亜戦争と戦争責任  ・斎藤吉久 正論(2007/9)
・佐藤貴彦 正論(2007/9) ・竹田恒泰 Voice(2008/1)
・葛西敬之 正論(2008/3)  ・元木昌彦 これが日本の本当の話
・福田哲也 魂の昭和史   ・平川祐弘 諸君(2006/7)
・山田風太郎 ぼくらの『侵略』戦争 ・佐々淳行 ぼくらの『侵略』戦争
・山本武利 これが日本の本当の話  ・岡﨑久彦 吉田茂とその時代
・櫻井よし子 櫻井よし子の憂国  ・岩川隆 ぼくが新聞を信用できないわけ
・土屋大洋 情報による安全保障  ・福田和也 文芸春秋(2008/10)
・週刊新潮 (2006/9/7)  ・半藤一利 そして、メディアは日本を戦争に導いた
・山本武利 朝日新聞の中国侵略 ・櫻井よし子 Voice(2015/3)

斯くも多くの識者がマスメディアの戦争責任を指摘している。中には自己弁護に汲々たるマスコミもあるようだが・・今後如何にあるべきか重要な課題だ。


(第五十八話 了)