第九十七話 「100話から感じたこと」と「ifの連続」とについて

山下 輝男


 一応の完結を迎えるに当たり、表題について記し、ご参考に供したい。
① 米支ソの強かさ、謀略度、権謀術数振り、勝利のためには何でもありの姿勢に驚嘆
② 猟奇度に差あり
③ 成果主義の徹底、信賞必罰の徹底と身内庇いあいや学歴重視の日本
④ 追い込まれてゆく日本、抜け出そうともがくが抜け出せないジレンマに苦悩
⑤ 名声ある者或いは高位高官の言に唯々諾々と従ってしまう弊
⑥ 国民の声や或いはマスコミの論調を盲目的に信じて、状況の冷静な分析なし
⑦ 刷り込まれた贖罪意識で、先ず謝ってしまう日本
⑧ 意見の相違・対立を表面的な妥協で先鋭化せない知恵?
⑨ 日本では緊急時のリーダーが育たない、
⑩ ヒットラーの本性を見抜けずに過大な期待をかけた陸軍と国民
⑪ 国際情勢は「複雑怪奇」と首相が宣う日本の国際情勢への初さ
⑫ 裏切られても、それでも尚且つ相手を信じる愚
⑬ 以徳報怨に感激した日本国民、蒋介石の純粋なる厚情か?
⑭ 民族和解は簡単ではない。が、日本は無邪気に淡泊
⑮ 原爆使用や生物兵器使用を禁じた日本(天皇)と躊躇なく使用する国
⑯ 中央の指令・指示無視の現地軍への断固たる対応 容認・追認は以ての外、直ちに更迭軍法会議ものだ。
⑰ 欧米には根強い人種差別意識が意識底流に
⑱ 捕虜の待遇に関する認識の差には、文化的な差異に基づく誤解も、それでも教育は充分に施すべきだった。
⑲ 二つの戦争目的設定は誤り?主目的と従目的(戦争の結果として達成し得る)の差異と理解すべき


 If (Ifは許されないのは重々承知なるも、執筆間幾度も去来)
① 支那からの撤兵をもう少し早く決断していたならば
② 南方作戦終了後に当初の計画通りに戦略守勢に転じていたならば、長期持久の態勢が確立され、和平の有利な条件作為が出来たのではないか?
③ 満州のみで満足していたならば・・
④ 北部仏印進駐のみに留めて援蒋ルート遮断作戦と外交で国民政府の屈服は可能だったのではないか、また米国の参戦を躊躇或いは遅延させ得たのではないのか
⑤ 真珠湾攻撃を敢行していなかったら、米国は参戦の糸口を掴めず、苦慮したのだろうし、米国民の反日意識が燃え上がることもなかったのではないか?
⑥ 陸軍が満州事変を引き起こした者や戦争間の軍令違反等を厳正に処断していたならば、陸軍も違う姿になっていたかもしれない。
⑦ 独ソ戦に乗じて、北に攻めていたならば、戦後体制はかなり変わったものになった可能性もある。
⑧ 白紙還元の御諚をその通りに進めることが出来たならば、日米交渉も進展した等違う状況が起きたのでは?
⑨ 陸海の統合事例は一件のみ、もう少し進んでいたら無様な作戦は起きなかった?
⑩ 支那事変の不拡大方針が徹底・達成されたならば、違った様相に
⑪ 本土上陸作戦(コルネット作戦)が実行されていたら、日本は壊滅、民族滅亡

(第九十七話 了)