海軍爺さんの 「これでいいのか?日本!!」
第5回 三軍均衡 ('09.03.05.)

海軍爺さん

 アジアで初めての東京オリンピックが開催された年に米国の海軍大学校への留学を命ぜられた。早く寝て夜中に起きてTVを見たが、アメリカの活躍する場面が多かった。英語の下手な俺は毎週出されるTerm Paperに追われて在学中苦労のしどうしだったが、陸、海、空、海兵隊の部隊研修やらWar Collegeの4軍の学生達と議論できたのは実に有益であった。特に俺の方から質問したことの一つに各軍の予算配分や人員についてであった。小さな不満はあったようだが、大局的には満足していたようだ。当時陸、空は約100万人、海は約80万人で一寸少ないような気がするが、海に海兵隊を入れると、三軍ほぼ均衡がとれていた。

 翻って、わが国の現状を見ると、実にアンバランスである。どうも創設期の警察予備隊当時の考え方が尾を引いて固定しており、国防会議を何度開いてもMan Powerについては標準予算化されていて根本的な改善はされないまま今日に至っている。

 俺が現役の頃、合同の業務計画会議でも、人事課長会議でも、海、空が5名でれば、陸はいつも10名程度出て来た。人数に押されるのを跳ね返すのに苦労した。前大戦前陸軍主導で三国同盟に走ったのも陸のMan Powerに押された結果だと思う。現在でも、非常時でも、国防を考えた場合、直接必要なのは、海を守る海軍と空を守る空軍ではないだろうか!

 日本の領土面積は世界の61位であるが、領海とEEZの合計は実に447万平方キロ、世界で6番目の海洋大国である。その海洋大国が、力治の国ロシアに北方四島をとられ、変治の国韓国に竹島をやられ、人治の国支那は、尖閣諸島付近に地下資源が有りそうだとわかると、理不尽にも自国の領土、領海だと宣言し傍若無人の振舞いをしている。

 力には力を以て対処しなければ埓があかぬと言うことが、今の政治家どもにはどうしてわからないのだろうか?

 昨年から「論座」や「Will」にF元海幕長が極めて真当な正論を堂々と述べているが、そろそろ「サイレント・ネイビー」から脱却しつつあるようで喜ばしい限りだ。

 支那が空母を持てば、それに負けない空母を準備し、海兵隊が必要になれば、数ケ旅団を準備すべきである。平和ボケした議員はじめ国民も一日も早く正気に戻さないと日本がアブナイ。一度くらい戦争に負けたからといって、シュンとなるようなひ弱な民族ではない筈だ。日本を弱くしようと画策している組織や団体がまだ大きな顔をしているが、こやつ等を粉砕する気運が必ず大和民族には出てくると信じている。

(第5回了)