海軍爺さんの 「これでいいのか?日本!!」
第16回 子ども手当 ('09.11.15.)

海軍爺さん

 政権をとった民主党がマニフェストで公約している子ども手当や高校生までの学資無償援助など金銭的支援を強調しているが、これだけでよいのかと思うような状況に直面した。実は息子夫婦から「93才9ヶ月の今日まで、車の運転で無事故、無違反の優良運転で来たのでそろそろやめて欲しい」と懇願された。俺としてはもう一度免許を更新して97才ころまで車を使う計画であったが、考えた末「老いては子に従え」と昔から言われている格言に残念乍ら従うことにした。何だか男の価値が半減したような淋しさを痛感しているが、シブシブバスを使い出した或る日スーパーからの帰りに乗ったバスで、若い頃には考えられない状況に出会った。バスは中学生で満員で10名位は立っていた。乗ったのは年老いた杖を持った盲人とその付添いの中年の婦人と俺であった。中学生たちは盲人を見ても誰一人立とうとしないでシャベッテいる。俺は一呼吸おいても生徒が立たなかったら「生徒! 総員起立!!お前たちは目の不自由なお年寄りを立たせておくのか!」と大声で号令をかける積りであったところ乗り合わせていた中年のおばさんがドーゾと坐らせたので号令はかけなかった。車の中ほどまで行ったところ、二人で坐れるところに大きなバッグを横において坐っている。ジーツとその生徒を睨んでいたら、大きなバッグを持って車の通路に出ようとしたので押し止め、「混んでいるときは、足元か膝の上に乗せて席を空けておくものだ」と注意して横に坐わらせた。

 戦前は老人や不自由な人に席を譲るのは「あたりまえ」の事であった。一昨年台湾に旅した時、台北でも、高雄でも立っていると若者(男女をとわず)が飛んで来て席を譲ってくれた。台湾に行って戦前の古い良い習慣が残っているのはとても嬉しかったが、日本では、それが断絶していてとても淋しかった。

 家に帰って、市役所に電話して「教育長」に話があると言ったところ、俺の剣幕が激しかったのか「出張中です」と断られたので、電話を受けた者に事情を話したところ学校に伝えますと言った。あまり誠意を感じなかったので次に伊豆新聞に電話して、クレーム処理の係を出すように言ったところ、そんな部署はありませんとのことであったので話のわかる人に替わってもらい、最後に「伊東は温泉地であり、又観光地でもある、お客が必ずしも金持ちばかりではなく、バスを利用する人もいるだろう、もし体の不自由な人がそんな目に会ったら二度と伊東に来ないだろうし、悪評を振りまくかも知れないので紙上で善導したら良いと思うが」と言ったところ、冷めた声で「読者の声の欄がありますからそれに投稿して下さい」との返事であった。馬鹿らしくなって「俺は歳だし、文章を書いたこともないし、市の繁栄に良いと思って言っているが、社説にでも書いて、学校や父兄の啓蒙をしたらどうだ」と言ったら返事がなかった。

 近頃の教師や父兄は、子供の躾(しつけ)に無関心なのだろうか? こんな子供達を金銭的に優遇するよりも、人間として大切な道徳教育を徹底すべきではないか! 日教組が後ろについている民主党は益々悪い方に進んでいるような気がする。これでは本当に日本の将来が思いやられる。 情けない。

(第16回了)