海軍爺さんの 「これでいいのか?日本!!」
第44回 徹底 ('11.11.10.)

海軍爺さん

 「徹底」と言う言葉を聞けば、旧海軍を思い出す。戦艦陸奥乗組のときの保科善四郎艦長(後に中将、軍務局長)の120項目に亙る指導方針の中でも最重要項目の1つが「徹底」であった。その内容は
       1.知らせる
       2.行わせる
       3.習慣化する
       4.信念化する
であった。
 明治海軍は、実に徹底していた。日本海々戦然りである。会敵後、第1、第2、……第8と会戦し、敵艦を殲滅するまで戦い完全勝利を達成した。昭和になってからはその気迫が欠けていたのではないか? 真珠湾では戦闘艦をやっつけたら、次に戦力を長期に支援する基になる造船所、ドック、重油タンクなどを破壊しておけば、その後の戦局は大いに違ったであろうにサッサと引揚げた。サンゴ海々戦においても、中破したヨークタウンを沈めておけば、ミッドウェー海戦も違った結果になったかも知れない。さらにガタルカナル島海域でも戦闘艦艇はやっつけたが、後方に居た輸送船団には手を付けず引揚げた。これを全滅させておけば餓島にならずにすんだかも知れない。大本営や上級司令部の頭の中に戦争に直接関係ある艦艇や航空機をやっつければ論功行賞に有利だとの思いが少しでもあったとすれば、実に情けないことである。
 この不徹底さが増幅されて平成に伝わり、今度の東日本大震災の遠因になったのではないだろうか? 日本に多い「ツナミ」がそのまま世界共通語になる位ツナミの被害を何十年か何百年ごとに受けているのに、原発を建設する際、少なくとも江戸時代初期からの被害を眞剣に検討したであろうか、もし原発が爆発したら広島長崎の例を見るまでもなく甚大な被害が出る事を何となく心配し、御用学者を使って「安全神話」を強力に宣伝したのであろう。上っ面をキレイにして我が事なれりとするならば、これは明らかに犯罪である。
 大正、昭和、平成と次第に日本精神が弛緩し日教組や左翼更に偏向した文化人が、日本を悪くし、弱くする行動をとっている、早くこれらを排除しないと本当にわが国が危ない。特に最近の政治家は一般国民より2段階ぐらい下の見識のない連中ではないか! 歴史を知らず、勉強もせず、国家を思わず大きな顔をしていて、一たび発言すればトンデモナイことを言って閣僚の首が飛ぶ事態になり、唖然とするばかりである。何度も言うが勇気があり正しい決断のできる指導者出でよである。

(第44回了)