軍人を好色に仕立てた慰安婦問題に無関心ではおれない
―「慰安婦=性奴隷」捏造裁判の口頭弁論を傍聴して―


元陸上自衛官 現星槎大学非常勤講師 森 清勇

 去る9月8日、東京地方裁判所大法廷で行われた、「慰安婦=性奴隷」捏造裁判の第5回口頭弁論を聴講しました。
 この裁判は橋下徹大阪市長・日本維新の会共同代表(当時)が外国人特派員協会で「従軍慰安婦」に関する記者会見を行った時(平成25年5月27日)、司会者が吉見義明教授の著書(『従軍慰安婦』)の英訳本『慰安婦:第二次大戦における日本軍の性奴隷』を紹介したのに対し、同席していた桜内文城衆議院議員(日本維新の会、現次世代の党)が「これは捏造である」とクレームを付けました。
 「捏造」発言を後日ネットで知った教授が「自著の内容を捏造と言われ、名誉を傷つけられた」として2000万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴訟を起こしたのが裁判の発端です。
 第1回の口頭弁論から、「これは捏造である」の「これ」が問題になったようで、原告側は「自著の内容」としているのに対し、被告側は「慰安婦=性奴隷」は国際法上の概念に合致しないものを自己の政治的主張のために捏造したと主張し、学術研究を捏造といったものではないとしています。また、被告側はそもそも著者の本を読んでいないので内容にクレームなど付けようがないとも言っています。
 原告側は訴因を逐次変更するなどしてきたようで、今回(第5回)も4か月間の準備期間があったにも拘らず然程の弁論を戦わすこともなく次回の設定を申し出ていました。これに裁判官は立腹の様子でしたが、次回(12月15日)が設定されました。
 教授の著書を読んでいない(これこそは最大の原告に対するパンチでしょう)被告(議員)が本の内容(即ち学術研究)に批判を加えることなど出来るはずがない。「捏造」と言ったのは慰安婦を性奴隷と言い切った政治的発言に対してであり、性奴隷と言われる人たちは国際法上の自由の剥奪などに該当しないという主張でした。
 法廷には100人しか入れませんでしたので、残り100人以上の人に対しては閉廷後に別室で報告会が行われました。慰安婦は性奴隷ではないと主張する被告側が優位という雰囲気でした。
 しかし、ネットを扱っている人が、原告を支援している側の半分以上は名前等から見て半島の人で、勝訴の為には心ある人の応援が必要ですと発言していました。
 国の守りに献身してきた旧軍人が汚名をかぶせられるのは許せないという思いで一杯です。そもそも従軍慰安婦という制度がなかったし、慰安婦になった人たちも奴隷状態ではなかったという証明のためにも、被告には勝ってもらわなければならないと思います。
(平成26年9月12日記す)