「韓国の正体」見たり枯れ尾花


元陸上自衛官 現星槎大学非常勤講師 森 清勇

 河野談話や賠償問題などを通じて、韓国がどのように因縁を付けて来るか、多くの日本人は概ね知った積りになっていた。
 江戸時代にも国書の受け取りを拒否するなど、朝鮮は日本との間で色んな問題を起こしてきた。多くは華夷秩序に基づく序列意識からで、日本の上位に立っているという認識があるからだとされる。
 「皇」は中国の皇帝だけに許され、朝鮮は「王」でしかなかった。況してや自国より下に位置づけていた日本が天「皇」を呼称するのはもってのほかで、韓国は今でも「日王」と呼んでいる。
 直近では李明博が大統領時代に竹島に上陸し、その4日後には「日王が韓国に来たければ独立運動家に謝罪せよ」と要求した。野田総理は(竹島上陸に)「遺憾」の書簡を送るが受け取りを拒否している。
 条約や政府間協定などの国家間の約束を反故にしたり無視するなど、およそ国家とは考えられない体質を持っているのがかの国である。
 これまでこうした国辱的なやり方の裏側が露わになることは余りなかった。しかし、軍艦島や松下村塾などの「明治日本の産業革命遺産」を世界文化遺産として登録するに当って、どのように韓国が動いたかが明らかになった。
 日本は明治維新以来の殖産興業で非西欧の国で初めて近代化を成し遂げた。そうした遺産として、1850年代から1910年の韓国併合前における8県23施設を登録することにした。
 勿論、施設は併合後も存続し、大東亜戦争を強いられることになる日本は一層の労働力を必要としたことから、「国民徴用令」によって日本国民である朝鮮人もこれらの施設で働き、日本人が徴用されたように朝鮮人も時期は遅いが徴用される。
 そうした意味の強制があったということで、〝Forced to work″の用語を使用することが外相間で合意された。全ては法令にも続き、ナチス・ドイツやソ連の強制労働とは全く異なるものであった。
 ところが、登録審査時の席上での説明で韓国は外相合意を放擲し、「法も人権も無視して無理やり連れて来て働かせた」というニュアンスを強く持つ「強制労働」にすり替え、後日の賠償要求の根拠を残すべく〝Forced labor″に改変しようとしたのである。
 北朝鮮との拉致問題、中国との尖閣やガス田問題、そして韓国との諸々の問題で、日本外交の拙劣さが目立つ。日本が相手の立場を忖度して良かれと「大人の対応」をしても、華夷秩序意識が染み込んだ相手は、日本を人間ではない「夷狄」の国としか見ておらず、どんな辱めを与えてもいい位にしか思っていない。

(平成27年8月6日記す)