東北関東大震災の危機管理等に想う!

T.Y生

以下は、今般の大震災が惹起した以降、小生が危機管理等を念頭にメモしたものである。

1 特 色
 東北・関東大震災は、「従来型の自然災害」と「原子力災害と石油コンビナート災害の近代的な災害」の複合災害であり、且つ極めて広大な被災地域災  害という特色がある。

2 首相は国の最高指導者
 阪神淡路大震災の時には社会党の村山政権であったが、今般の大震災も奇しくも民主党政権である。
 村山さんも「何しろ初めてのことで・・」との迷言を吐いたが、菅首相もイラ菅の本領発揮か怒鳴り散らしているようだ。
 国難とも云うべき時にこのような最高指導者しか持ちえなかった日本は不幸である。
 枝野官房長官の存在感は充分にあるが、首相の存在感がない。質問にも答え、真摯に国民に働き掛けるべきである。

3 発災時の体験―長周期振動に驚愕
 発災当日は運転免許更新のため公休、終了後息子宅(21階)で孫と遊んでいる時に地震、最新式の高層マンションであり、物の落下等はなかったものの  、揺れの強さには驚いた。

4 首相のパフォーマンス
 自衛隊災害派遣部隊規模を途方もない10万人規模にすると発言するなど、変な政治主導が罷り通っている。
 首相のパフォーマンスに振り回されるな!

5 東電の危機管理
 後手、後手に廻っているような気がする。東電には任せられないとの認識が広がる。
 予測される事態への先手対処が為されたのか、準備に怠りはなかったか?

6 国民の冷静な対応
 国民の一部が石油ショックの時のような買い溜めに走り始めている。
 これをそのまま放置すれば益々混乱に拍車を掛けるばかりである。
 早期の事態収拾と国民への冷静な対応を呼び掛けるべきだ。

7 原発の異常事態に関する情報開示と説明の不十分
 名古屋や神戸等緊急避難した者が居たが、果たしてそれ程の非常事態か、チェルノブイリ原発事故のような事態にはならない筈だけど、どの程度の危険性  があるのかを国民に周知するべきではないか?
 国民の過敏な反応を抑制する為には正確迅速な情報開示が重要だ。

8 原発の安全神話の崩壊  
 レベルは4か5か或いはそれ以上か

9 予測範囲内の事態と予測を超えた事態
 予測を超えた事態だと簡単に言って貰いたくない。
 何処までの事態を想定し得るか、多くの事を想定し得る能力とその対策を樹立し得る能力を建物等は数倍もの安全係数を掛けているが、原発災害では何 処までを想定したのか?
 極めて深刻な事態を惹起する可能性がある場合には、安全係数はそれ相応に高くすべきであるが、果たしてどうであったか?

10 100年前の教訓は活かされたのか?

○明治三陸地震津波(1896年明治29年6月)
 死者2万人以上 最大波高22.4m(現大船渡市)M8.5
○昭和三陸地震津波(1933昭和8年3月)
 死者1500名余 最大波高28.7m(現大船渡市)M8.1  田老町の巨大防潮堤建設
 100年に1回の事態にも備えないのだろうか?費用対効果
 人間は過去に学ばない?

11 安否確認
 安否確認に被災地は苦労している。行政が麻痺し、ボランティアも活動し得ない
 国民保護の関連で安否確認システムを構築すると言う話だったが・・

12 「国家の総力を挙げて」何を為すべきか
 「被災地へのアクセスを確保し、救援物資を届けること」「人命捜索救助活動」
 国としてどうしようとしているのかが見えてこない。
 民間の力をもっと活用すべきだし、要請すべきではないのか

13 津波の速度 
 水深10m 波高6mの場合 46km/h (√g(d+H))

14 「冷静に対応せよ」
 根拠を明示すべし  冷静に冷静にと宣うばかりでは能がない。

15 原発事故  
 連鎖事故対処訓練は未実施? 冷却装置の使用不能事態は想定外?
 東電がどのような危機を想定し、訓練していたのかを検証する必要がある
 安全神話に安住していた?

16 予備自、即自の実招集は意義あり。

17 大惨事にも関わらず、被災地の住民が冷静かつ沈着に行動し、暴動や略奪は起きていない。
 
日本の誇れる社会の安定さか。世界も驚嘆している。

18 軽水炉型原発 5重の壁(新聞記事から)
 ①ペレット(ウラン燃料を陶器の様に焼き固めた)
 ②被覆管(ペレットを高熱にも耐えるジルカロイという丈夫な合金製の被覆菅で覆っている。)
 ③原子力圧力容器(厚さ16cm高い圧力に耐えることができる鋼鉄製の容器
 ④原子力格納容器(厚さ3㎝鋼鉄製壁が圧力容器のほか配管、制御棒、再循環ポンプ等原子力機器を包む。
 ⑤原子炉建屋(厚さ1~2mのコンクリート壁

19  安全対策の基本 止める、冷やす、閉じ込める(新聞記事から)
 止める:制御棒を一気に挿入して原子炉の自動停止、中性子を吸収するホウ酸溶液の大量注入
 冷やす:大量の水を炉内に注入し燃料棒を冷やす緊急炉心冷却装置、容器内の圧力を下げる装置
 閉じ込める:5重の壁(前項参照)

20 不眠不休は美徳にあらず
 最高指揮官は常に冷静に判断出来るべく、休める時には休んでおかねばならぬ。
  不眠不休は美徳にあらず。
  憔悴しきっているとの報道もあるが、・・・自分が判断すべきことは何かをしっかり見極めるべきである。

21 危機管理上、第二、第三の手を準備していたのか?

22 専門家の説明は解りにくい
 難しいことを解り易く、平易に説明できる能力が危機管理に当るものには求められている。

23 行政の機能が喪失或いは麻痺した場合に、住民の安全・安心確保のために誰が何をすべきか?その様なシステムがあるのか?