記念艦「三笠」で日本海海戦109周年式典挙行

三笠保存会 事務局長 中塚久雄

 5月27日(火)、横須賀の記念艦「三笠」では日本海海戦109周年記念式典を開催しました。当日は、朝方まで降っていた雨も止み、式典開始が近づく頃には五月晴れとなり、若宮防衛大臣政務官や在日インド大使館付国防武官等多数のご来賓をお迎えし、盛大に挙行しました。



 日露戦争は、1905年5月27日バルチック艦隊を対馬沖で邀撃して圧倒的な勝利を収めた日本海海戦により終局に向かい、ポーツマツにおいて講和条約が成立しました。これを記念して5月27日が海軍記念日とされ、戦後廃止されましたが、記念艦「三笠」においては毎年この日に合わせて日本海海戦の歴史的意義を再認識し、明治の人々の国を守る気概、比類のない献身・努力に思いを馳せ、祖国の安寧と繁栄を願って散華された日露両将兵を慰霊するために記念式典を挙行しております。
 今年は、若宮防衛大臣政務官、鮒田自衛艦隊司令官、武居横須賀地方総監、在日米海軍司令部参謀長コールマン大佐、沼田横須賀副市長等の御来賓と日本海海戦に縁のあるご係累の方々並びに三笠保存会会員等約410名により三笠講堂や上甲板で行いました。
 式典は、国歌斉唱に続いて日・露両将兵の御霊に黙祷を捧げた後、三笠保存会増田会長が「改めて日露戦争勝利の意義や、明治の先達の気概と勇気に思いを致すとともに、邦家(ほうけ)の安寧と弥栄(いやさか)を心から祈念いたします。」と式辞を述べました。続いて、若宮防衛大臣政務官、武居横須賀地方総監、在日米海軍司令部参謀長などのご祝辞、ご係累の方々のご紹介などを行い、厳粛な雰囲気の下、滞りなく式典を終了いたしました。
増田会長の式辞及び在日米海軍司令部参謀長の祝辞は別掲)




 続いて中部甲板では、海上自衛隊横須賀音楽隊により日露戦争にちなんだ軍歌等の演奏が行われ、一般見学者も含め式典参加者が楽しんだ後、後部甲板において祝宴により懇親を深めました。



 記念艦「三笠」では、日本海海戦100周年(2005年)を機に展示品等の大改修を行い、更に「三笠」復元50周年(2011年)に展示資料の更なる充実につとめました。来艦者数が一時は10万人を割る時代もありましたが、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の放映効果等の後押しもあり昨年度は19.6万人と過去40年で最高の来艦者数となりました。最近の特徴としましては、ネットゲーム「艦隊これくしょん」に触発された若者の来艦者が増加しており、見学者のコメントなどからは尖閣・竹島の領土問題等への対応状況などを明治時代と比較するなど、安全保障に対する関心が高まっていると感じております。さらには、近傍の小学校では、歴史の授業で「日露戦争」を教えるに際して校外学習として来艦するところもあります。
 三笠職員一同、世界の海事歴史遺産である記念艦「三笠」の保存維持に万全を期すとともに、展示内容の充実を図り、特に日本の将来を担う青少年に見学していただき、我国の歴史を正しく知り将来への教訓を学んでいただきたいと願っております。
(了)