自衛隊・警察・消防との協同訓練の状況

自衛隊との協同訓練

○ RDTAは年に数回、自治体を通じてあるいは直接陸海空各自衛隊と協同(合同)訓練を行っています。
その内容は、犬の服従訓練等の基本訓練、災害派遣移送訓練、捜索救助訓練と各レベルにわたり、平素から自衛隊装備への理解と慣熟に努めています。

昨(2008年)の岩手・宮城内陸地震出動では、自衛隊ヘリにより現場へ進出・帰投せざるを得ませんでしたが、出動犬4頭はすべて自衛隊ヘリの搭乗訓練を経験していましたのでスムースに実施出来ました。

海自輸送用エアークッション艇による救助犬移送訓練

海自呉市吉浦貯油所との警備犬との合同訓練

海自横須賀地方隊災害派遣基本訓練

空自入間基地歩哨犬との合同訓練

○ 以下、今年の防災の日、川崎市東扇島で行われた第30回8都県市合同防災訓練での状況を写真と動画で紹介します。RDTAからは救助犬2チームが参加し、Aチームは県警機動隊に帯同、Bチームは海上自衛隊の輸送艦「くにさき」の搭載するエアークッション艇(LCAC)で会場海岸に上陸、陸上自衛隊高機動車で会場被災現場に進出し、がれき捜索を実施するというシナリオでした。
今回救助犬を持たない山田OBはBチームに同行し、調整・記録を担当しました。

・ 日時:21年9月1日(月)08:00-12:00
・ 場所:川崎市川崎区東扇島
・ 訓練想定:首都地域の直下において大地震の発生
・ Bチームの行動
08:00 救助犬チーム「くにさき」に乗艦(東扇島岸壁)艦内ブリーフィング・見学
09:00 「くにさき」出港、港外に転錨
09:30 LCACチームブリーフィング
10:15 救助犬チームLCACに乗艇
10:45 LCAC「くにさき」を発進
11:00 LCACビーチング、救助犬チーム高機動車に搭乗して上陸
11:10 高機動車被災現場着、救助犬捜索開始、陸自救出活動
11:30 訓練終了

海自輸送用エアークッション艇着岸

陸自との連携

○ 以上の訓練の状況が動画でみられます。―――>動画(5)「8都県市合同防災訓練」 

警察との協同訓練

○ RDTAは発足当時から神奈川県警の嘱託救助犬選考に協力して、国際救助犬試験を主催するとともに、毎年約10頭の嘱託救助犬の委嘱を受けています。これらの嘱託犬は定期的に県警機動隊との帯同訓練をはじめ、毎年県の総合防災訓練等に参加しています。

神奈川県警機動隊との帯同訓練

○ 昨年は、川崎市東扇島で行われた「平成20年度関東管区広域緊急援助隊総合訓練」に参加し、より実戦的な災害救援訓練を体験しました。
「広域緊急援助隊」とは阪神・淡路大震災の発災を教訓に国内で大規模災害が発生した場合に高い救出能力と自活能力を持ち、都道府県の枠を超えて広域的に即応できる部隊として平成7年から全国の各警察に機動隊、交通機動隊員等の一部を指定して編成された部隊です。

○ この総合訓練は、関東地区の各県が持ち回りで開催しています。今年は神奈川県警が幹事県となり、基幹的広域防災拠点として造られた「川崎市東扇島東公園」で開催されました。

平成20年度関東管区広域緊急援助隊総合訓練

○ 今回は帯同訓練を行っている神奈川県警の機動隊ではなく、救助犬をまだ使用したことのない山梨県警機動隊との連携という貴重な訓練機会を得ることが出来ました。 救助犬の存在は認知されていても実際は見たことが無い救助関係者も多く、その意味でも意義のある訓練参加となりました。

平成20年度関東管区広域緊急援助隊総合訓練

消防との協同訓練

○ 海外の多くの国では消防機関が災害救助犬を所有していますが、わが国の消防では人命救助に犬を使うまでにはいたっていません。RDTAでは、平素から消防関係の機関との交流を深め相互理解の推進に努めています。

○ 昨年は、愛媛県松山市で行われた「平成20年度中国・四国ブロック緊急消防援助隊合同 訓練」に参加し、初めて本格的な消防との協同訓練を体験しました。

○ この訓練は、松山市で大規模地震発生、しまなみ海道通行不能という想定で、山口・広島県の緊急消防援助隊と一緒に、海上自衛隊の輸送艦「くにさき」により呉港から愛媛県伊予市海岸まで進出するシナリオ。早朝から「くにさき」に車両ごとRDTA救助犬チームが乗艦し、午後伊予市森海岸に「くにさき」のエアークッション艇(LCAC)で着岸し、徒歩で5名4頭の救助犬2チームが上陸しました。

平成20年度中国・四国ブロック緊急消防援助隊合同訓練

○ 翌日、RDTA救助犬チームは2チームに分かれ、松山市大可賀訓練会場で行われた部隊運用訓練の土砂災害対応訓練に参加しました。
Aチームは広島県隊長、Bチームは香川県隊長の指揮下にそれぞれ入り、土砂災害現場の被災者の捜索をおこなうというシナリオでした。
今回のような消防主催の大規模訓練に救助犬が参加したのは初めてで、消防関係者に対する救助犬の啓蒙という面で大変有意義でした。

消防庁長官視察

○ 続いて、昨年は横浜市新横浜公園で行われた関東ブロックの緊急消防援助隊合同訓練にも参加する機会がありました。
1泊の野営訓練という貴重な体験をし、夜間天幕で消防庁長官の視察を受け犬に直接触れていただきました。