出動チーム認定試験(SD MRT)を目指して

IRO SD MRTとは?

*国際捜索救助諮問グループ(INSARAG)は、海外に派遣される各国の災害救助部隊の行動基準や方法を「ガイドライン」として定めています。
その中に災害救助犬の任務要求基準(Mission Readiness Criteria)が明示され、IROはその基準を適用して毎年国際出動救助犬チーム認定試験(IRO SD MRT:IRO Search Dog Mission Readiness Test)を欧州で行っています。
*このSD MRTに合格しない犬・ハンドラーは国連旗の下では活動できないとされていますが、2008年には初めてアジア地区(韓国)でSD MRTが実施されました。
SD MRTへの参加は瓦礫捜索B段階試験に合格していることが条件になっていますが、日本からは9名7頭が参加し、チームリーダーに2名、ハンドラーに1名1頭(いずれもRDTA所属)が合格しました。

IRO SD MRTの内容(韓国)

*アジア初のIRO主催SD MRTは、2008年9月韓国ヨンイン市のエバーランド山中にあるサムスン救助犬訓練所を中心にして行われました。
韓国4チーム(17名13頭)、日本2チーム(9名7頭)、台湾1チーム(4名3頭)、タイ1チーム(3名2頭)が参加し、チームリーダー6名、ハンドラー・犬4名4頭が合格し、INSARAGから認定されました。

*参加チームは登録出発所(RDC)でチェックインの後、待機基地(BoO)に設営して野営をしながら災害出動の実際に即した環境下で36時間昼夜連続の試験を受けました。
試験は、INSARAGガイドラインに定められた基準に基き行われましたが、その内容は以下のとおりです。

*7回の捜索作業――非常呼集がかかり車で現場に連れて行かれ、昼間の3連続捜索、行軍後の夜間捜索2回、昼間の捜索2回を行い、その間付与された通過地点を通り、計10kmの行進を実施しました。合計14名の被災者がいるという想定で現場によってはゼロ回答もありました。各現場の捜索時間は20分で、7ヵ所の捜索を全て完了し、70%の被災者を発見しなければ合格できません。

昼間の捜索

夜間の捜索

*待機している間には、人の救急法、犬の救急法、人と犬のロープ降下法、無線・各種記号の筆記試験が行われました。

MRT参加者集合写真

○ このようにSD MRT合格の道は大変厳しいものがありますが、国内外の災害現場を問わず本当に役に立つ救助犬の育成訓練を目指して、NPO法人救助犬訓練士協会は日夜活動、努力を続けています。

山田OB手記「韓国MRT参戦記」はこちら