第4回:テーマ2『災害派遣・原子力災害派遣』(その2)
チャンネルNippon編集局
山下講師:今回からメインであります今次大震災に係る災害派遣について説明します。説明する項目はスライドの通りであります。尚、最新の活動状況は、逐次に更新することとしております。
カオルさん:自衛隊の災害派遣はどのように決定されるのですか?
山下講師:自衛隊の災害派遣は、基本的には知事からの災害派遣要請に基づくこととなっております。未曽有の被害を受けた岩手、宮城、茨城及び福島県の各知事からの災害派遣要請日時はスライドの通りです。知事の危機感の表れでしょうか、極めて早いですね。阪神淡路大震災以後派遣要請の手段も簡略化され、迅速な要請が可能となりました。
 勿論自衛隊も派遣の要請を待つことなく、所要の情報収集活動を行うと共に、直ちに災害派遣準備に着手したことは言うまでもありません。


さくら女史:災害当日の自衛隊の行動はどういったものでしょうか?
山下講師:それでは、発災当日の自衛隊の行動等を見てみましょう。その状況はスライドの通りです。仙台市に所在する東北6県を管轄する東北方面総監部は連絡員を宮城県庁に派遣しております。隊区担当の各部隊は、方面総監部同様関係地方自治体とコンタクトを開始しております。指定されている情報収集部隊を含め関係部隊は積極的に災害状況に関する情報収集を開始し、派遣準備を進めておりました。当日の派遣規模はスライドの通りです。
 自衛隊初の「大規模震災災害派遣命令」及び「原子力災害派遣命令」がスライドの時刻に発令されました。その内容は次のスライドで説明します。


安田社長:自行災命の要点はどんなものでしょうか?
山下講師:大規模震災災害派遣命令の要点はスライドに示す通りです。自行災命は、災害派遣に関する自衛隊行動命令の意です。
 本命令では、東北方面総監が横須賀地方総監及び航空総隊司令官を指揮することとなっていますが、従来の協同関係から一歩踏み込んで、指揮権を付与したのは、統一的な災害派遣の実施が必要だからです。
 東北方面総監が指揮する全ての部隊を「災統合任務部隊」と呼称しますが、「JTF(-TH)」(Joint Task Force THはTOUHOKU)と略称しています。陸海空の災害派遣部隊は、陸災部隊、海災部隊及び空災部隊と呼称されることとなっています。


カオルさん:今回の原子力発電所の災害の派遣はどのような形で行われましたか?
山下講師:原子力災害派遣に関する自衛隊行動命令の要点を示しています。 命令の内容を見ただけでは、解りにくいでしょうから、次のスライドで、二つの災害派遣部隊の概略の編成表を示します。

Mr.フォーク:自衛隊の部隊編成について教えてください。
山下講師:防衛大臣の指揮下に、東北方面総監が指揮する災統合任務部隊と中央即応集団司令官が指揮する原子力災害派遣部隊があり、統合幕僚長が大臣の指揮を補佐することとなっています。これら二つの災害派遣部隊は相互に協力支援するとともに、統幕運用室からそれぞれの部隊に連絡所及び調整所が差遣されております。
 原子力災害派遣部隊の海自及び空自部隊の一部は、基地に配備されている特殊消防車を示します。原子炉への放水に運用されています。

保クン:自衛隊の災害派遣時の活動内容について教えてください。
山下講師:大規模災害派遣部隊及び原子力災害派遣部隊が実施している活動内容を示しています。
 原子力災害派遣の活動内容中赤字で記載しているものは、原子力災害派遣独特のものです。遺体捜索は自衛隊の任務ではないのではないかとの意見もありますが、飽く迄も行方不明者の捜索・救助の結果としての御遺体の収容であります。


さくら女史:現在の活動状況についても教えていただけますか?
山下講師:4月21日現在の自衛隊の活動状況を2枚のスライドで示します。自衛隊及び米軍の展開・活動状況です。自衛隊総数約10万人は、限界値であり、部隊交代もままならず、極めて厳しい環境下における活動であるため心身共に限界ではないかと危惧しております。そのような中にあっても隊員は被災者の為、文字通り懸命に且つ黙々と任務を遂行しており、頭が下がります。
 本スライドは情報入手次第逐次に更新したいと存じます。



(第4回了)